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【空想世界旅日記】張海別県1日目その③~イメージカラーがただただ眩しい善ケ浜~

北境抜道も由緒ある場所とは言え、綺羅びやかとは対照的なイメージからかあまり観光には適した感じはありませんでしたね。
旅行が上手な人は感性のアンテナを目一杯広げて過疎地でも盛り上がることが出来るんでしょうけれども、如何せん私には味気ないの一言につきましたね。
何しろここに関門があったという事実があるだけで、史実を読むだけでは別段何かあったわけでもなかったようですし。
せめて監獄であったり、そういった刺激があればと考えるのはやはり私がまだ旅行初心者だからでしょうか。

まだ始まったばかりの全国行脚(予定)ですが、追々は清濁併せ呑めるようになりたいものですね。

そうこうしている内に次の駅、北境抜道の隣駅に位置する善ケ浜です。
薄暗い北境抜道とは違い、名前の通り浜の映える土地らしいです。
浜があるからといって海に面しているわけではなく、浜丘という細かい砂が溜まった丘が名物とのこと。
インスタ映えがトレンドとなっている近年では人気のスポットで、駅を降りてからの印象としても人通りが多く思えます。

ここでならばそれっぽいレポートができそうな気がします。
場が明るければ気持ちも高ぶりますからね。観光客向けの美味しいものも沢山あるかもしれません。

しかしそれにしても町全体が明るいと言いますか、眩しい。
浜丘が白いからとそれに乗じて白を基調としたイメージカラーを大事にしているようですが、日中の直射日光降り注ぐ今の時間からしたら、目に突き刺さって仕方がありません。

一先ず駅周辺から歩いてみなければと散策をしたいところですが、早速何だかヘンテコな物を見つけてしまいました。
何ですかねこれ。誰かの像なんですが、メッセージ性がよくわかりません。
言葉で説明するのは難しいですが、両手をポケットに入れて軽く膝を曲げた状態で立った男性の像ですか。若干のおちょぼ口が腹立たしいです。

思えば言うほどヘンテコというものでもないですが、ちょっと気になりました。
同じポーズで記念撮影をしている人もいますし、何かしらこの辺りでは有名な人なんでしょうね。

とりあえずは浜丘が名所の場所なのでそこまで向かいたいところ。
歩いて向かえるほどの距離なので、道中面白そうな場所があれば立ち寄ったりしてみましょう。
その④に続きます。

この日記はフィクションです。実際の地名、人物、団体とは一切関係ありません。
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  1. 2020/11/17(火) 01:43:17|
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【空想世界旅日記】張海別県1日目その②~北境抜道駅の厳かな歴史~

厳かな佇まいとピリピリと張り詰めた空気に思わず立ちすくんでしまいます。
ここの駅は北境抜道。床抜県と張海別県の県境みたいですが、厳密にはまだ県境を越えているわけではないようです。

改札口周辺は鉄格子が嵌められており、重苦しい灰色の門構えがどっしりと置かれています。
その傍らに保安検査員のような人が立っているのですが、もしかして入県手続きなんか必要だったりするんですかね。
改札を跨いでようやく越境みたいですが、ボディチェックや荷物検査なんかもされたりするんですかね。
国内旅行を想定していたのでパスポートといった類のものは持ち合わせていません。

こういう場合は堂々と通れば問題ないでしょうかね。
どっしりと構えていれば不自然には見られないはずです。
そう言いつつもビクビクと及び腰でいたのは内緒です。傍から見れば不審者みたいだったかもしれません。

切符を差し出して改札を通ろうとする私。
保安検査員の目がキラリと光った気がしました。

が、気がしただけでした。
特に何も声をかけられることもなく、無事に越境。
ただ雰囲気に圧されただけであって、蓋を開けたらただの駅の改札でした。

それにしてもこの厳かな感じ、いかにも昔に何かあった名残りといった感じですね。
歴史ある駅のことです。どうせどこかに史実が書かれた資料が飾られているに違いありません。
その土地の歴史を学ぶのも旅行の醍醐味です。雰囲気的には観光地といった感じは微塵もしませんが、得られる情報は得ていきましょう。

しかし何というか、県境とは言えここが終点であって、この先でまた別に独立した鉄道へと乗換えなければならないというのも変なもんですね。
やはりここには何かあるという感じでしょうか。そもそも一つの国ではなかったみたいな、そんな歴史が。

そう言えばどこかで聞いたことですが、これまで通ってきた県は主に南部となるわけですが、あまり人間以外の生物を見かけなかったんですよね。
嘗て異種族間での諍いがあったらしいですが、その名残かもしれませんね。

さて、広い駅構内、どこかに資料館みたいなブースはありませんかね。
窓が少なく、灰色のレンガを積み重ねた壁は閉鎖的と言いますか、薄暗くて重苦しくて変な気分です。
まだまだ朝っぱらだというのに人通りも少ないですし、何だか不安で仕方がありません。
嘗ての雰囲気を残すというのも良いですが、せめてパチパチと点滅する切れかけの蛍光灯ぐらい換えてもらいたいものです。

――と、言うより、この重苦しい通路を通っていて気が付きました。
薄暗くて気付きませんでしたが、壁に嵌め殺しでところどころこの駅の資料が飾られていました。
まぁそうですよね。資料館というよりかは世の中こういったパターンの方が多いですよね。

しっかし薄暗くて資料が読みづらい。
せめてショーウィンドウの中にでも照明をあててもらいたいものです。
何なら駅の人にアドバイスをしてあげてもいいくらいです。お客様の声BOXなんかも置いてないですかね。まぁないでしょうね。

で、一つ一つ丁寧に読み進めていった挙げ句、辿り着いた内容ですが、大体予想通りだったので割愛します。

そう言えばこの駅は県境に位置するわけですが、越境するにはここを通るしか方法はないんでしょうかね。
どうやら昔はここを含めた数箇所しか通れる場所はなかったそうですが、あくまでこの駅はその名残りとして、現在は普通に道路が通っているそうです。
他にも一本化した鉄道も東の方にあるようですし、わざわざここを通ってまで越境をする人はあまりいないみたいです。

うーん、ここでわざわざ足止めされる必要なんてあったんですかね。
とりあえず良い歴史の勉強になりましたね。さっさと乗換えをして次の場所へと向かいましょう。
その③に続きます。

この日記はフィクションです。実際の地名、人物、団体とは一切関係ありません。
  1. 2020/11/16(月) 01:07:48|
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【空想世界旅日記】張海別県1日目その①~床抜県から張海別県へ~

昨晩は参りました。
宿選びを間違えると言いますか、そもそもこの時期の絵ェ城々浦里で宿を取るというのが間違いだったのです。
布団を被っても聞こえてくる外からの怒号や、その度に上がる歓声。そして何よりこの張り詰めた空気というものに圧倒されて到底眠れたものではありませんでした。
いくら参加者だけが対象であるとわかっていたとしても、これだけ血の気が盛んだといつ襲われるか不安で仕方がありませんでした。

そんな眠たい眼を擦りながら、盛り上がる祭りのムードを抜けておさらばする絵ェ城々浦里の朝。
駅から電車に乗って今回は北へと向かいます。

宿では到底眠れなかった昨晩。
勿論次の目的地への情報収集もできておりません。
とりあえずは内地の方へと向かえば良いやという考えで半分眠りながら、逃げるように床抜県を北上していきました。

急に肩を叩かれ目が覚めます。
気がつけば爆睡していたようで、一体どこまで、一体何時間ほど寝ていたのか慌てて確認をします。
時刻は大凡9時30分。8時50分頃に絵ェ城々浦里を出た覚えがあるので思っていたよりも時間は過ぎていない。
――というより、そもそも今肩を叩いたのは誰?

順当に考えれば車掌あたりでしょうか。
実際に目の前に立っているのはそういった風貌をした男の人。

眠たい目をかっ広げて何事かと聞いたわけですが、どうやらここで既に終点とのこと。
駅名は北境抜道。随分と厳かな佇まいの駅ですが、この先進むのであれば降りて乗り換えてくださいとのこと。

それにしても短い道のりでした。
終点とのことですが、ここまでしか乗った電車は走っていなかったんだなと。
乗る電車によってはもっと別の場所に向かったのかと色々考えましたが、車掌さんも迷惑そうにしているのでさっさと降りて考えるとします。

ホームに降り立って感じるひんやりとした空気感。
絵ェ城々浦里とは違った殺伐とした雰囲気が感じられます。
その②に続きます。

この日記はフィクションです。実際の地名、人物、団体とは一切関係ありません。
  1. 2020/11/13(金) 02:17:27|
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【空想世界旅日記】床抜県3日目その②~血みどろの決闘祭~

ただの祭りかと思っていましたが、正直虚を突かれた気持ちです。
遠くで聞こえていた怒号や、屈強な男たちが妙に多かったのはこれが理由かと。

正直私が想像していたのは、何というかけんか祭りのような……いや、これもある意味けんかといえばけんかですが、一定の規定の範疇に収まる中での激しめの祭りであると思っていたんです。
しかしながら、実際のところ目の当たりにしたのは、ゼッケンをした者同士が互いに町中で決闘を申し込んでは殴り合うといった、町ぐるみで行うストリートファイトだったのです。

確かに参加者ではない人たちは外から見ているだけで危険はないのですが、血を見ることに慣れていない私としては恐ろしくて仕方がありません。
そりゃあまぁ地域公認の殴り合いは盛り上がるでしょうよ。
下手に死亡者も出さないように体制も整えてはいるようですが、血気盛んな男たちがいつ爆発するかと思うとヒヤヒヤで仕方がありません。

それでも旅日記としてレポートをするのであればこれはしっかりと調査をしておきたいところ。
そこら辺に立っていた運営側テントの人に尋ねてみました。

ルールとしては3日間昼夜問わずぶっ続けで行われるストリートファイト。
町中で出会った人らが互いに決闘を申し込み合い、近くに設けられた舞台(道中見かけたサークルなど)で闘うとのこと。
基本的には1対1だが、場合によっては人数の変更も可。武器も致命傷になるようなものでなければ使用可。
どちらかが降参、運営からストップがかかるまで決闘は続けられ、勝者がゼッケンを奪うというシステム。
別日では色別に分けたチーム戦も開催されるので、興味があれば参加してねと言われました。

とんでもないです。
私はガタイは良い方ではありますが、決して腕っぷしが強いわけではありませんし、気が強いわけでもありません。
傍観しているだけで十分です。

それにしても時間が経過するにつれて怪我だらけの人らが目立ってきました。
最初は縁日みたいで楽しいものかと思っていましたが、これではどうも食欲もわきません。
道の駅まで歩いて名物を探すも、血祭りまんじゅうだとか、タコ殴り割れせんべいといった案の定物騒なものばかりです。

何だか床抜県の裏の顔が垣間見えたような気がします。
こうも定期的にオフィシャルストリートファイトを行っていれば、それがストレスとの発散元となって治安も良くなると。
何というかすごく強引というか、筋肉理論というか、納得?

そう言"はし休"の主人もどことなくガタイが良かったような……。
ニコニコと愛想のいい表面を持っていながら、若い頃は血みどろの殴り合いをしていたのでしょうか。
あくまで憶測にしか過ぎませんが……まぁ多分そうだったんでしょうね。

この日記はフィクションです。実際の地名、人物、団体とは一切関係ありません。

  1. 2020/11/08(日) 23:15:53|
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【空想世界旅日記】床抜県3日目その①~床抜県の熱い魂が集う合戦~

"はし休"に長居をしすぎてうっかり宿を取りそびれてしまい、結果として駅前のビジネスホテルで床抜県2日目の夜を過ごしました。
あわよくば民宿でもちょちょづくをとは思いましたが、そもそもツテもなかったので仕方ないところです。

今回は昨晩に"はし休"の主人から新たな情報を貰ったわけですが、どうやら絵ェ城々浦里で本日イベントを行っているらしいのです。
どういったイベントであるかは具体的な話を聞くことができなかったのですが、それは行ってからのお楽しみというわけで……。
上相重駅から列車に揺られて1時間弱。宵巾県寄りになりますが、横に長い床抜県の西に位置する小都市の絵ェ城々浦里は自然豊かで農業が盛んな地域として知られています。

御手定山は赤く色付いていましたが、絵ェ城々浦里はこの時期も緑が豊富で、どういうわけかこの地域だけは旬の作物が全国基準からズレています。
北は百々見山、南は牙抜山からの山おろしが影響しているという話がありますが、詳細は解明されていません。
ですが、旬がズレることで全国的に一定の需要があることに間違いはないでしょう。

車窓から見える青々とした田畑の中に、ところどころ地面が露呈した円があるのですが、どうやらこの土でできた円が今回話に聞くイベントの鍵らしく、駅が近くなるに連れてますます謎は深まります。
如何せんこの絵ェ城々浦里が全国的に有名なのは農業の他、それがもう一つなのだとか……。

間もなくして絵ェ城々浦里に到着。
少年の割りに予想通りの田舎駅的な外観。しかしそれとは裏腹に駅前通りからすごい人が集まっていました。
恐らく大半は今回のイベントを目的とした観光客でしょう。
列車内はそこまで混んでいた印象はありませんでしたが、一体どこから湧いて出てきたのか……。

少し進んでいけば縁日を思わせる屋台がずらり。
イベントと言うよりもお祭りに近い感じでしょうか。
珍しくドムグム焼きの屋台があったので、朝食もろくに食べてないですし、折角なので屋台で朝ごはんを済ませることとしました。
チョコバナナとドムグム焼きを片手にまずは人の流れを観察することします。

よく見ると中には参加者と見られるようなゼッケンをした人がちらほら見受けられ、妙に殺気立っていると言いますか、ピリピリとした空気が伝わってきます。
遠くからは怒号のような声も聞こえてきますし、妙に屈強な人が多い気もします。

往来激しい傍らでちょこんとベンチに座りながら周りを眺めていますが、一抹の不安は隠せません。
ひとまずは何かが始まるまで、大人しく隠れるように過ごしてみるとします。
その②に続きます。

この日記はフィクションです。実際の地名、人物、団体とは一切関係ありません。
  1. 2020/11/04(水) 02:20:05|
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食文化と倫理の狭間に生きながらも、軸のズレたリアリティに妄言を加えてカオスと究極のカタルシスを追求し、文章を媒体として視覚的に、尚且つ、盲目的に閲覧者に無償で無価値な情報を提供しています。

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