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【空想世界旅日記】張海別県1日目その②~北境抜道駅の厳かな歴史~

厳かな佇まいとピリピリと張り詰めた空気に思わず立ちすくんでしまいます。
ここの駅は北境抜道。床抜県と張海別県の県境みたいですが、厳密にはまだ県境を越えているわけではないようです。

改札口周辺は鉄格子が嵌められており、重苦しい灰色の門構えがどっしりと置かれています。
その傍らに保安検査員のような人が立っているのですが、もしかして入県手続きなんか必要だったりするんですかね。
改札を跨いでようやく越境みたいですが、ボディチェックや荷物検査なんかもされたりするんですかね。
国内旅行を想定していたのでパスポートといった類のものは持ち合わせていません。

こういう場合は堂々と通れば問題ないでしょうかね。
どっしりと構えていれば不自然には見られないはずです。
そう言いつつもビクビクと及び腰でいたのは内緒です。傍から見れば不審者みたいだったかもしれません。

切符を差し出して改札を通ろうとする私。
保安検査員の目がキラリと光った気がしました。

が、気がしただけでした。
特に何も声をかけられることもなく、無事に越境。
ただ雰囲気に圧されただけであって、蓋を開けたらただの駅の改札でした。

それにしてもこの厳かな感じ、いかにも昔に何かあった名残りといった感じですね。
歴史ある駅のことです。どうせどこかに史実が書かれた資料が飾られているに違いありません。
その土地の歴史を学ぶのも旅行の醍醐味です。雰囲気的には観光地といった感じは微塵もしませんが、得られる情報は得ていきましょう。

しかし何というか、県境とは言えここが終点であって、この先でまた別に独立した鉄道へと乗換えなければならないというのも変なもんですね。
やはりここには何かあるという感じでしょうか。そもそも一つの国ではなかったみたいな、そんな歴史が。

そう言えばどこかで聞いたことですが、これまで通ってきた県は主に南部となるわけですが、あまり人間以外の生物を見かけなかったんですよね。
嘗て異種族間での諍いがあったらしいですが、その名残かもしれませんね。

さて、広い駅構内、どこかに資料館みたいなブースはありませんかね。
窓が少なく、灰色のレンガを積み重ねた壁は閉鎖的と言いますか、薄暗くて重苦しくて変な気分です。
まだまだ朝っぱらだというのに人通りも少ないですし、何だか不安で仕方がありません。
嘗ての雰囲気を残すというのも良いですが、せめてパチパチと点滅する切れかけの蛍光灯ぐらい換えてもらいたいものです。

――と、言うより、この重苦しい通路を通っていて気が付きました。
薄暗くて気付きませんでしたが、壁に嵌め殺しでところどころこの駅の資料が飾られていました。
まぁそうですよね。資料館というよりかは世の中こういったパターンの方が多いですよね。

しっかし薄暗くて資料が読みづらい。
せめてショーウィンドウの中にでも照明をあててもらいたいものです。
何なら駅の人にアドバイスをしてあげてもいいくらいです。お客様の声BOXなんかも置いてないですかね。まぁないでしょうね。

で、一つ一つ丁寧に読み進めていった挙げ句、辿り着いた内容ですが、大体予想通りだったので割愛します。

そう言えばこの駅は県境に位置するわけですが、越境するにはここを通るしか方法はないんでしょうかね。
どうやら昔はここを含めた数箇所しか通れる場所はなかったそうですが、あくまでこの駅はその名残りとして、現在は普通に道路が通っているそうです。
他にも一本化した鉄道も東の方にあるようですし、わざわざここを通ってまで越境をする人はあまりいないみたいです。

うーん、ここでわざわざ足止めされる必要なんてあったんですかね。
とりあえず良い歴史の勉強になりましたね。さっさと乗換えをして次の場所へと向かいましょう。
その③に続きます。

この日記はフィクションです。実際の地名、人物、団体とは一切関係ありません。
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  1. 2020/11/16(月) 01:07:48|
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